医師・看護師(医療従事者)が残業代を請求する際のポイント

医師・看護師などの医療従事者は、過酷な業務内容に加え、イレギュラーな事態への対応が頻発することから、月々の残業時間が膨らんでしまう傾向にあります。

それにもかかわらず、医師や看護師に対する残業代の支払いは、法律の規定どおり行われていないことが非常に多いようです。

医師や看護師の方が、労働時間に見合った残業代の支給を受けていない場合には、弁護士に相談して病院に対する請求の可否を検討しましょう。

医師・看護師の残業代に関する法律上の問題点

医師や看護師は、患者の急変や救急への対応などにより、常に勤務時間が不規則になりがちです。

その一方で、以下に挙げるように、病院側による医師や看護師の労働時間の管理が不十分・不適切であるため、未払い残業代が発生しているケースがよくあります。

緊急対応に対して残業代が支給されない

病院での勤務においては、定時直前に患者の急変・救急対応・ナースコールなどが発生して、勤務時間が予期せず延びるケースがあり得ます。労働基準法上は、延びた労働時間に対して、病院側に残業代を支払う義務が発生します。

しかし病院の中には、緊急対応に対する残業代を全く支給しないところも多く、このような取り扱いは違法です。

固定残業時間を超えた時間外労働について残業代が支給されない

ある程度の予期せぬ時間外労働が発生することを織り込んだうえで、医師・看護師については「固定残業代制」が導入されているケースがあります。固定残業代制とは、毎月「固定残業時間」を設定し、その時間に対応する「固定残業代」を一律で支給する制度です。

しかし、固定残業時間を超えた時間外労働が発生した場合には、超過分については別途残業代を支払わなければなりません。それにもかかわらず、病院によっては、どんなに長時間の時間外労働をした月でも、固定残業代の限度でしか残業代を支給していない事例が散見されます。

この場合、超過分については未払い残業代が発生しますので、病院側に対する請求を検討しましょう。

早出に対して残業代が支給されない

手術が朝一番で予定されている場合には、その準備のために、定時よりも早い出勤を余儀なくされることがあります。このようないわゆる「早出」についても、時間外労働として残業代の支払い対象となります。

医師や看護師が自主的に早出をしている場合でも、それが業務のために必要と認められるのであれば、病院側の指揮命令下における労働として、やはり残業代の支払い義務が発生します。

もし早出に対して残業代が全く支払われていない場合には、未払い残業代が発生している可能性が高いでしょう。

医師・看護師の残業代請求に関するチェックリスト

上記の各問題点を踏まえると、以下のチェックポイントに一つでも当てはまれば、医師・看護師が、病院に対して未払い残業代を請求できる可能性は高いと考えられます。

  • 緊急対応等によって延びた勤務時間に対して、残業代が支給されていない
  • 月々の残業時間にかかわらず、一律の固定残業代のみが支給されている
  • 手術準備などのための早出に対して、一切残業代が支給されていない

医師・看護師の残業代請求には残業の証拠収集が大切

医師・看護師が、病院に対して残業代を請求するには、残業の事実を証明できる証拠を集めて説得的な主張を展開することが大切です。

残業代請求に関する有力な証拠を収集・提示することができれば、病院側も事態の深刻さを認識し、残業代の支払い義務を認める可能性が高まるでしょう。

医師・看護師が集めやすい残業代請求の証拠とは?

医師・看護師の残業を証明する有力な証拠としては、以下のものが考えられます。

①タイムカード

看護師については、タイムカードが労働時間を立証するための客観的な証拠になります。

そのため日頃から出勤直後・退勤直前のタイムリーな打刻を心がけることが大切です。

②PCのログイン履歴など

病院の中で使用しているPCのログイン記録も、医師・看護師の残業を証明するための有力な証拠になります。

PCのログイン履歴を調べることによって、ログイン中は病院にいたこと証明できる可能性が高いからです。

タイムカードへの打刻がタイムリーに行われておらず、残業の客観的な証拠に乏しい場合には、PCのログイン履歴などを取得できないか調べてみると良いでしょう。

③カルテ

医師の場合、患者のカルテを残業の証拠として用いることも考えられます。カルテには、患者の状態の推移や、医師が行った処置などについて、時刻を特定したうえで記載されていることが多いです。

そのため、カルテの記録は、医師の勤務時間を大まかに割り出すことに繋がる可能性があります。また電子カルテであれば、作成・編集の日時もファイル上に記録されていることも考えられます。

④病院のセキュリティカードの入退室記録

病院内でセキュリティカードのシステムが導入されている場合には、セキュリティカードの入退室記録を証拠として利用することも考えられます。

セキュリティカードの入退室記録からは、医師・看護師がどの日程・時間帯において病院内にいたのかを証明することが可能です。

残業代請求は当事務所にお任せください

医師・看護師は、緊急事態への対応などに対する残業代が支払われないことも多く、法律上の未払い残業代が発生しているケースが多々見られます。医療従事者という職務の性質上、勤務が不規則になってしまうことはある程度仕方がないとしても、勤務に対する相応の対価が支払われないことについて甘受する必要はありません。

病院からの残業代支払いが正当に行われていないとお感じの医師・看護師の方は、一度当事務所までご相談ください。

当事務所は、初回ご相談30分無料、かつ着手金0円の完全成功報酬制を採用しており、未払い残業代があるかどうかわからないという段階でもご利用しやすくなっております。

当事務所にご相談をいただければ、医師・看護師の方の勤務実態を法的な観点から精査したうえで、病院に対する残業代請求の交渉などを全面的にバックアップいたします。

回収できなければ弁護士費用はいただきません。まずはお気軽にご相談ください。※残業代の請求権には2〜3年の時効があります。お早めにお問い合わせください。※交通費などの実費のみ請求する場合がございます。

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